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【PROFILE】
高橋典子(たかはしのりこ ニックネーム: のんのん) バトントワリング世界選手権15回出場、金メダル7回受賞。 現在、シルク・ドゥ・ソレイユ最新作、「KA(カー)」に出演中。 |
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【今月の特集】
独占インタビュー 高橋典子さん
「もっと心を表現したい・・・」 バトントワリングの女王の新しい挑戦
シルク・ドゥ・ソレイユ始まって以来、最大規模といわれるショーがMGMグランドで上演中の「KA(カー)」だ。アジアの文化を意識しているせいか、総勢70名以上のキャストの中にもアジア人の姿が目立つ。
その中で唯一の日本人であり、主役と肩を並べるのがバトントワリングの第一人者、高橋典子さん。 高橋さんはオーディションなしの異例の抜擢となった。彼女のソロは見る者全ての視線を釘付けにする。
そんな高橋さんが6才でバトンを手にしてから「カー」に出演するに至るまでの想いを語ってくれた。さわやかで温かくて芯が強くて、でもちょっぴり涙もろい高橋さんの素顔に迫る。
様々なスポーツがある中で、なぜバトントワリングを選んだのですか?
高橋(以下高):母に連れられて近くのバトン教室に行ったのが最初です。そのときは特に興味をもたなかったのですが、そのまま体験レッスンに参加して始めました。シャイなもので断れませんでした(笑)。
シルク・ドゥ・ソレイユへの入団に踏み切ったきっかけは?
高:長くなりますがよろしいですか?4〜5年前にシルクで映画を作るという話があって、主人公がいろいろな国を巡りそのひとつが「バトンの国」という設定でした。そこでバトントワラーが1人必要と知り、ビデオや写真を送ったのですが結局その話は流れて。次に「サルティンバンコ」でバトントワラーを探していることを知って応募したのですが結局それもなくなって・・・。
そんなとき、シルクからある雑誌が届いて、モントリオールでトレーニングをしていることを知り、それに参加できればこれからバトンを続けていくなかで何か得られるかもと。バトンの協会を通さずに初めて個人的に履歴書を送ったので個人的に返事が戻ってきました。2002年10月のことです。
夜中の2時頃たまたま仕事でメールを使っていたら突然メールが入ったのですが、そのころ変なメールがよくあったので最初は気にしていなかったのです。でもよく見てみたら、"cirquedusoleil.com"のアドレスが目に入り、開けてみたら「新しいショーが始まるので出ませんか?」って。たった2行ぐらいですよ(笑)。
最初は信じられなくてすぐコーチに話しました。やっぱり興味があったので「どこでショーをするのですか?」と質問をしたら、「VAGAS(バガス)」と聞いたこともない名前が書いてあって。すぐに地図帳で調べたらイギリスから離れたところに小さい島「VAGAS(バガス)」があって「こんなところでショーをするなんてさぞかしリゾート地なんだろうなぁ」って思いました。念のため、「バガスってどこですか?」って聞いたら、「VEGAS(ベガス)だよ」って。相手がスペルを間違えたんですね(笑)。
ショーに関しては「ダイアナ」という役だということだけ知っていて最初はなかなか内容を教えてもらえなかったんですよ。バトンができるかどうかもわかりませんでした。オーディションがなかったのでどうして選ばれたのかわかりませんが・・・。あとでみんなオーディションを受けていると聞いてびっくりしたんですよ。もしオーディションがあったら私ここにいないかも。何をするにも時間がかかるので(笑)。
主役とほぼ肩を並べての出演ですが、ソロのダンスでは何を表現しているのでしょうか?
高:ダイアナが愛した彼がいなくなり、彼が残したフルートを彼に見立てて恋をして踊るという設定なんですけど・・・。最初使用するフルートは1本だったんですけど2本になってしまったので(笑)。2本になったらそれが私と彼で、外から自分を見ているようにイメージを変えましたね。
スティックが増えたことで愛なり恋なりを大きく表現しようと心がけています。また、他のシーンがアクロバット中心なので私のソロ部分はサーカスにしたくない、もっと芸術的なシーンにしたいという演出家の希望もあり、バトンの技を見せるのではなく、「心を表現する」ということが求められています。
このソロのポジションはもともと「カー」のシナリオの中にあったのですか?それとも高橋さんが入団されてから作られたものなのですか?
高:もともとあったらしいですよ。でも私がソロをやるというのは全然知らなくて。「ミステア」でもあるような周りでバトンを回す全体の一部の役だと思っていました。最初、ソロの時間は2分半って言われたのですが、思っていたより大変なことになってしまいましたね(笑)。
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