- 2005年12月23日 17:49
- ツアーの記事
1994 年に国立公園に認定され、現在アメリカ本土の国立公園の中で最も面積が広い「デスバレー国立公園」。2004年には大洪水が起き被害を受けたものの、現在は徐々に観光が可能なまでに復旧した。灼熱の太陽が照りつける真夏には気温が摂氏50℃を越え、暑さのために命を落とした人までいる。この場所への観光は、真夏のシーズンを避けこれからの時期に訪れるのがベストだ。 【デスバレー国立公園】 場所:カリフォルニア州インヨ郡および一部ネバダ州 総面積:13,518平方キロメートル(日本で例えると長野県とほぼ同じ面積) 所要時間:ラスベガスから車で約2時間(140マイル/225キロ) 行ってきました! 「デスバレー国立公園ツアー」体験記 デスバレーの魅力に迫るべく今回は「デスバレー国立公園ツアー」へ参加。ツアーに沿ってデスバレーの見所を紹介しよう。 7:25am ホテル集合 ホテル内のバス乗り場には、お迎えのバスと爽やかなガイドさんが待っていてくれた。今日のガイドは通称トニーさん。元気よく挨拶をして、さあ出発! 7:45am ラスベガス出発 参加者の宿泊している各ホテルを回り、一路デスバレーへ。車中では、ガイドさんが最近のラスベガス事情やデスバレーまでの道のりを楽しく解説してくれる。快晴となった雲ひとつない青空の下、ラスベガスを出るとすぐに乾燥した平原が限りなく広がる中を、デスバレーまでおよそ225キロ。アメリカならではの、どこまでもまっすぐに伸びた一本道を走る長い道のりも楽しみのひとつだ。 9:00am パーランプにて休憩 ラスベガスからあっという間に1時間、トイレ休憩も兼ねて途中の街パーランプのカジノホテルへ立ち寄る。朝早い出発で朝食を取り損ねても、ここで飲み物や軽食を購入できる。ホッとひと息。 10:10am デスバレー国立公園到着 休憩を終え、さらに1時間走ったところでついに「デスバレー国立公園」入り口へ到着。道の両側には大自然が造り上げた岩山がそびえ立ち、その表面には傾斜した断層が現れている。何億年もの歴史を感じる瞬間だ。広大な公園内へ入る前にまずは入り口で1枚、記念の写真撮影もおすすめ。 10:50am「バッド・ウォーター」展望 最初の展望ポイントへ向けて、長く緩やかな下り坂が続く。デスバレーといえば、まずはここ「バッド・ウォーター」。ここにはどんなに暑くても枯れることのない水源があるが、塩分を多く含むためネイティブ・アメリカンやカウボーイたちが飲めない水=悪い水(バッド・ウォーター)と呼んだのがその名前の由来と言われる。西半球で最も低いとされるこの地点は、なんと海抜マイナス86メートル。その過酷な暑さにより湖の水分が蒸発して干上がった地面を、水に含まれていた塩分が覆い、辺り一面まぶしいほどにどこまでも真っ白な大平原が広がる。まるで雪の上を歩いているかのようにザクザクと音がして、足の裏にその感触がじわりと伝わってくる。塩を手に取ってちょっとなめてみたり、靴を脱いで裸足で塩の感触を体験してみるのも楽しい。 11:40am 「アーティスト・パレット」展望 続いて、大型バスでは通れないような岩の壁に挟まれた細い一本道を通過し、「アーティスト・パレット」へ。その名の通り、画家が何色もの絵の具をパレットに広げたようないろいろな色合いが岩肌に現れている。砂岩の含む成分により、マグネシウムは紫色、銅は緑色、鉄分は茶・べージュ・赤色、マンガンは黒色などに見え、それらのカラフルな色がまばらに広がっているのがとても美しい。 12:10pm「ゴールデン・キャニオン」展望 次に訪れたのが、「ゴールデン・キャニオン」。青い空にくっきりと映えるように両側からそびえ立つ黄金色の岩の間には、奥へと続くトレイルがある。泥岩の間を流れた水により削られた跡のある岩肌には、段差ができており、大自然の驚異が感じられる。 12:40pm「ファーナス・クリーク」にて昼食 絶景を鑑賞した後は、待ちに待った昼食だ。宿泊施設や、ギフトショップ、ゴルフ場などを備えた「ファーナス・クリーク」にて、バイキング形式のアメリカンなランチを楽しむ。 2:00pm「デスバレー・ミュージアム」 昼食の後は、デスバレーに生息する植物や動物、デスバレーの歴史などについてたくさんの展示物がある資料館へ立ち寄りちょっとお勉強。ふと入り口にある温度計を見上げると、11月というのに気温は摂氏32℃。秋の終わりからがベストシーズンというのも納得!またここでは、デスバレーに関する書籍やポストカードなどのちょっとしたおみやげなども購入可能だ。 2:30pm「ザブリスキー・ポイント」展望 この景観を愛したザブリスキー氏にちなんで名付けられた「ザブリスキー・ポイント」。1,000年前に湖の底に溜まった土砂が積もってできたと言われる場所。見渡す限りひだ状に連なった岩肌に陽が当たると、反射するその角度により刻一刻とさらに黄金に輝きを増すようで美しい。 3:00pm デスバレー国立公園出発 雲ひとつない青空に乾いた風、一面に広がる神秘的な純白の塩の平原、そして黄金の岩肌。どの展望箇所も、まるで地球上とは思えないような光景が広がり、「スターウォーズ」や「猿の惑星」などのSF映画がここで撮影されたというのもうなずける。そんな非日常的な場所を後にし、ラスベガスへ向かう。 4:15pm パーランプにて休憩 行きに寄ったホテルにて再度休憩。ラスベガスまであと一息! 5:30pm ラスベガス到着 ツアーが終わる頃にはすっかり仲良くなった参加者との別れを惜しみながら、各自の宿泊ホテルへ。トニーさん、楽しい思い出をありがとうございました! 暑い夏を終え周囲の国立公園が次々に冬を迎える中、ベストシーズンとなるデスバレー。壮大な大自然を自分の肌で感じてみよう! 【デスバレー国立公園ツアー】 |
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