- 2004年9月19日 16:19
- ショーの記事
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オー "O"
サーカスというカテゴリーを完璧に超越してしまったショー。1998年10月15日にベラージオで幕を開けた。9000万ドルをかけて造られた舞台はここラスベガスでしか見られない。「オー」はフランス語の「eau」からきており、生命の源である「水」の意味を持つと同時に「O」の形が円になっていて終わりがない=無限ということから輪廻転生をコンセプトにしているとも言われている。約80人のストリート・パフォーマーと贅沢なオペラに至るまで、演劇のあらゆる魅力を取り入れ、水中と水上で幻想的な世界を描く。150万ガロンの巨大プールを使って縦横無尽に表現するパフォーマーの姿は、まるで小さな部品が規則正しく動いているかのようだ。どこに焦点を合わせればいいのかわからないほどそれぞれのパフォーマンスのレベルが高く、しかもそれらを同時に見せてしまう贅沢さ。シルク・ドゥ・ソレイユの過去10作品を手がけたフランコ・ドラゴーヌが指揮をとる「オー」は現在最も高く評価され、人気を誇っている。
【チケット情報】
公演日・時間: 7:30pm/10:30pm、月・火曜休
会場: ベラージオ、オー・シアター
お問合せ: 1-888-488-7111/702-796-9999
英語力: 必要なし
★知ってる? ・チケットは現在4ヶ月前から購入できるので、旅行の予定を早めに立てて完売前に予約しよう。当日キャンセルラインが設けられるが、限られた旅行時間を考慮すると数時間並ぶことより事前の手配がおすすめ。 ・ベラージオに宿泊すると宿泊者用の優待制度が適用され、オーケストラ席を確保できる確立が高い。 ・ショーに使われている音楽、特に最初に奏でられるチェロを主体にした曲が美しい。劇場に隣接するギフトショップでCDが売られており、視聴できるので要チェック。 |
ミステア "Mystere" 1994年にTI(トレジャー・アイランド)で開幕。世界最高レベルのアクロバットを次々に展開するミステアは一言で表現するならば全てのルールを見事に打ち破ったショーである。世界中から集められたパフォーマー70人が披露する空中ブランコ、チャイニーズポール(鉄棒)、シーソー、トランポリン、バンジー、玉乗りなど限界を感じさせない肉体の技には思わず息を呑む。このショーのテーマは「進化」で、人類の進化や恐れを描く。それらは飛び方を忘れてしまった鳥、ふたつの顔を持つ堕落した人間、春の雨から生まれたカタツムリなどの姿をして現れる。1000才と言い張る赤ん坊も登場し、客席に向かっていたずらをする。また、和太鼓が使われるオープニングとエンディングは非常に印象的である。 【チケット情報】
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ズーマニティ "Zumanity"
シルク・ドゥ・ソレイユがついに手がけた大人のためのエンターテイメント。「Zumanity」とは「Human Zoo」をもじった言葉である。「18才以下お断り」というだけあって内容はかなりエロティック。だがこの作品をそれだけで終わらせて欲しくない。なぜならこのショーは私達に潜在している様々な形のセクシュアリティをオープンに表現している珍しい作品だからである。舞台の進行役は「the Mistress of Seduction」(魅惑の女主人)と呼ばれる黒髪の女性。細い眉、黒の下着にピンヒールで登場し、煙草の吸い方といい、歩き方といいかなりセクシー。ジャズのメロディに合わせ、歌いながら観客に語りかける(実は、この女主人はもともとニューヨークで名を馳せたドラッグクイーンである)。シアター内の真紅のカーテンやステージを照らす照明の色が官能的な雰囲気を掻き立てる。最後のシーンではありとあらゆるセクシュアリティがひとつのステージに上がり、エロティックというよりも、誰もが秘めた性の可能性を見せつけられているようである。このショーには、シルク・ドゥ・ソレイユには欠かせないアクロバットを始め、コントーション(体を曲げたり捻ったりするアクト)、火を使ったパフォーマンスも満載だが、全てにおいて官能的なアレンジがなされている。シアターに一歩足を踏み入れたら、心をニュートラルに感じたままを受け入れてみよう。
【チケット情報】
公演日・時間: 7:30pm/10:30pm、日・月曜休
会場: ニューヨーク・ニューヨーク、ズーマニティ・シアター
お問合せ:1-866-606-7111/702-740-6815
英語力: 必要なし
・ 恋人同士で観る場合、せっかくだからデュオ・ソファ)で楽しもう。ステージに向かって両サイドに設けられ、最もプライベートな空間を保てる究極のラブシート。但しこのソファは3ヶ月前には売り切れる程の人気。早めにゲットしよう。
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